Twitter社プログレス編：７年目の頂点から１０年後には…

プログレス（進行）の月は、生まれた時の位置から約２７年3ヶ月かけてホロスコープ上を一周する。生まれた時間がわかる場合は、人生でおおよそのMC（頂点）と切替点、底の時期がつかめて便利。

●７年後、プログレスの月がMCに来て株式公開へ

※☝左のチャート、黒字：生まれた時の位置、緑：プログレスの位置
初Twietterした時の太陽は牡羊座0度、そこからプログレスの太陽（以下P太陽と略）は１年に約１度体内時計を進んでゆく。P月は約１月に１度の進み。
Twitterの普及は順調だった。2010年5月末に総投稿数が150億回の突破、150億番目の投稿は日本の利用者によるもの。2011年12月、日本で放送された金曜ロードショー『天空の城ラピュタ』の「バルス」の瞬間で25,088TPS（1秒間あたりのツイート数）に達し、当時のTPS最高記録を樹立した。
P太陽/牡羊座8度とP月/牡羊座9度がMCの牡羊座１０度に近づいた2013年11月7日、ニューヨークで株式公開を行い、Twitter社は社会的な認知を果たした。
引き続き栄誉発展の10室で、2016年7月時点での月間ユーザー数は全世界で3億1300万人に達したが、2018年9月の時点でも3億3500万人と成長が鈍化し。2019年4月時点での月間ユーザー数は3億3000万人であった。
最初赤字続きの経営も、従業員が5000人近くいた2019年のタイミングでは黒字を出せていた。

●プログレスの新月でライフステージが変わる

株式公開の１ｹ月前あたりP太陽とP月が牡羊座８度で重なる。これをプログレスの新月といい、誕生の太陽牡羊座０度でもっていた人生のテーマが切替わり次のステージに進む。
・生まれた時の太陽：牡羊座０度「女性が水から上がり、アザラシも上がって女性を抱く」
・プログレス新月の太陽月：牡羊座８度「水晶を凝視する人」
牡羊座０度のアザラシと海は、一つ前にある魚座の旧世界を表し、春分点を次の宇宙へのスタートとして、アザラシは引き止めようとするが、女性が水から陸へ、これまでと全く新しい体験をしたいと抗うというシンボル。SNS黎明期にTwitterが果たした位置をそのまま示していた。
８度は、世界の様子を俯瞰して将来を見据える、言わば占い師の度数。ツールを開発した主体の側から俯瞰する側の客体へ、Twitterユーザーが居ながらにしてスマホで世界各地の一市民の声や出来事を文字や動画でつぶさに知ることができる状況にも通じる。システムは一人歩きし始め、制御しきれない部分も生じてきた。
2016年、アルファベット（Googleの親会社）、マイクロソフト、ベライゾン、ウォルト・ディズニー・カンパニーが買収の名乗りを上げたが、既にTwitterが悪用される状況が懸念され、皆しり込みをしてしまった。
誰しもMCとプログレス新月が重なる訳ではないが、Twitter社の場合、生まれた時の太陽も月も天頂間近にあったため、７年という速さで社会的デビューと転換期を迎えたことになる。

●火星複合スクエアの通過が引き金に

P月が11室連盟の部屋から双子座12室秘密の部屋まで通過する間、運勢は次第に下降してゆく。会社買収は、Facebookのマーク・ザッカーバーグも２００８年に試みたが、この頃は登り坂だったのか成功していない。
Twitterでは、BOTによる自動発言プログラム、なりすまし、フェイクニュース、誹謗中傷・プライバシー侵害、アカウントの乗っ取りなど犯罪にも利用されるトラブルが相次いだ。社では、利用規約に違反する行為を行ったアカウントを凍結、またはロックする処置をとり、対象はテロ活動、児童の性犯罪被害抑止、ほか政治活動対策にも及んだ。
Ｐ月が双子座の中間に入り、９室の水星・天王星/魚座と90度を手始めに、火星/双子座16度と合になり、6室の月/射手座に180度と矢継ぎ早にハードな位置を取ってまもなくの2019年1月（P月22度）、第45代大統領のドナルド・トランプが2件のツイートが「暴力をさらに扇動する可能性がある」としてTwitter社が氏のアカウントを永久凍結した事件が起きる。トランプアカウント凍結事件で政治的な争いも膠着したまま、12室隠れた部屋のあたりでは、イーロン・マスクはトランプのアカウント復活に向けてTwitter社買収の計画を始めていた。

●アセンダント通過でCEO辞任、さらに土星と合で…

※☞右のチャート、黒字：生まれた時の位置、緑：プログレスの位置
P月が蟹座２４度の上昇点アセンダント、運勢が切り替わり地点に来たのは2021年10月頃、翌11月にドーシーがCEOを辞任した。会社にとって経営者の交代は意義が大きい。
１室にある獅子座４度の土星と合になる前の2022年4月初旬、もう既にマスクはTwitter社の個人筆頭株主になり、会社は彼の手中にあった。土星（この場合マスク）の試練と圧迫に耐えきれずTwitter社は終焉への道をたどる。その半年後の2022年10月27日、マスクはTwitter社の買収を完了、従業員を大量解雇した。翌月にはニューヨーク証券取引所から上場廃止となり、非公開会社となった。マスクはSNSとしてのTwitterが「世界中の言論の自由のためのプラットフォーム」になることを願っている趣旨を語ったが、広告を出していた上位100社の広告主のうち70%が、広告を取りやめ、Twitterの収益のうち約89%は広告費で、前年同期比59％減少となり、ユーザーが他のSNS移行もささやかれるなど混乱は続く。
2023年7月24日、TwitterのWebアプリのロゴが「X」に変更され、サービス名としてのTwitterも完全に消滅し、Xに切り替えられることになって、ここでTwitterの名称も完全に終了を遂げた。