相場格言・日本VS ウォール街1 薔薇を切るように売れ

バラを切るように売れ未分類
相場格言日本VSウォール街1バラを切るように売れ

世界最古の相場は大坂の堂島。米相場が始まり、第8代将軍徳川吉宗またの名米将軍が、米価引き立てのため、1730年堂島米市場を公認。米その他の商品の「先物取引」が行われていた。「相場格言」は、米相場の教訓をもとに投資の心得や戒めなどをまとめたもの。アメリカでは、1792年マンハッタン、ウォール街にニューヨーク証券取引所が開設され、世界の経済の中心の一つに。
世界最古の日本の相場格言とウォール街由来の格言は、共通する部分もあり、ニュアンスが違う場合もある。比較してみよう。

日本ウォール街

「頭としっぽはくれてやれ」(☝左の画像)
大底や天井かは後からでないとわからない。底値で買って、天井で売ることは、ほとんど不可能、買う時も売る時も、ほどほどにしておけと言う意味
「薔薇を切るように売れ」(☝右の画像)
”Selling like cutting roses”
開いてしまった花は商品価値がない。
8分咲きのうちに切って、上手く売却しないと売り逃がすという意味。
「腹八分目に医者要らず」
“Feed by measure and defy the physician.”もある。
日本ウォール街
「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」
遠くの戦争→地政学リスクによる株価下落は、往々にして買い場になる。
近くの戦争→被害をこうむる可能性があるので不安材料で下がり、売り材料となりやすい。
 
「買い時は、通りに血が流れているときだ」
“The time to buy is when there’s blood in the streets.”
大富豪ロスチャイルドの言葉。「たとえ自分の血が混じっていても、この原則は変わらない」と続く。今一番不人気で、見放されている銘柄を見抜いて買う逆張りの手法を指し、戦争に特化した格言とは少し違う意味合いも
日本ウォール街
「人の行く裏に道あり花の山」一説には千利休の句、
「いずれを行くも散らぬ間に行け」と続く。
(相場で儲けようと思うなら)皆がとる道ではない手段で、早く行けと。
※「幽霊と相場は寂しいほうに出る」

※1「友なき方へゆくべし」巨利を得るために周りと違う行動を取らなければならない、逆張りを示す言葉とも
※2「相場師は孤独を愛す」上手な投資家は、群れることをせず、他者の意見や行動に左右されずに、自分の判断を信じて行動する
「人が売るときに買い、人が買うときには保有せよ」
“Buy when everyone else is selling and hold when everyone else is buying.”
アメリカの実業家で石油王、ジャン・ポール・ゲティの名言
日本ウォール街
「売るべし、買うべし、休むべし」
相場の状況によって売買を極力控え、キャッシュを温存して守りに入る、休むことも重要な日もある、と。
 
※1「休むも相場」も同様の意味
「最高の投資は、実行しない投資である場合がある」
””
大統領経験者で実業家のドナルド・トランプ氏の言葉、
何もしないのが最善な場合も。
日本ウォール街
「見切り千両」
必要な場面で見切り損切りができるか。それで大損が避けられるのなら、千両の価値があるという格言。
「損は落とせ、さらば利益は大ならん」
“Cut loss and let profit run. ” 
これも損切りの効能についての格言。
日本ウォール街
「利食い千人力」
どんなに含み益でも現金にするまでは絵に描いたモチ、利益確定売りは千人の味方に匹敵する場合がある。
 
「ふ化するまで、ヒヨコの株を数えるな」
“Don,t count chickens before they are hatched”
卵がふ化して、ヒヨコが生まれてきたときに初めて、
ヒヨコの数を数えられるー利益確定のすすめ。
日本ウォール街
「遠くのものは避けよ」
よく知らない商品に飛びつくより、身近なよく知った商品に投資する方が情報不足からのリスクを少なくできること
[
「決してあなたが理解できないビジネスに投資してはならない。」
“ Never invest in a business you cannot understand.”

アメリカの投資家、ウォーレン・バフェットの名言。ファーストフードをこよなく愛した庶民出の富豪は、当初コカコーラやP&G、
ディズニーのような身近な銘柄で財をなし、テクノロジー分野はよく分からないからとアップルを買ったのは2016年になってからだった。
 

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