マリー・アントワネットはフランス競馬の母にして賭博マニアの王妃⁈

マリーアントワネットのホロスコープ億り人列伝

株クラが抱くひそかな疑問に「投資ってギャンブル要素が多分にあるのでは?」「投資と投機、ギャンブルの境界線とは」がある。積立でレバレッジかけない粛々と投信積むのは別としても、個別株、先物、FXの売買などで。のめりこむ自分は金銭欲からだけ?まさか最近ニュースによく出るあいつと同じ依存症ではあるまいな?
じゃあ、出生時間が確かな著名人でギャンブルと縁がある人物をみてみよう。フランス革命でギロチン台の露と消えた悲劇の王妃マリー・アントワネット

1,ざっと年表

2,ギャンブルとの関わりと浪費、その転機

ルイ16世は、「狩猟と錠前造りが趣味で妻マリー・アントワネットに操られる無能な王」との説もあるが、15世の時代から対外戦争で国庫は疲弊、アメリカ独立戦争にも加担し、同盟のポーランドも諸国から分割されるなど国力も落ちて背景が悪かった中、奮闘したとの見方もある。
オーストリアとの政略結婚で幼な妻マリーをめとったものの、先天的性不能(いわゆる包茎)で結婚後永らく夫婦間の交渉もなく、懐妊もなかったのでマリーの母国や周囲をやきもきさせ、マリー本人も重圧だった。マリーが、夫からも交渉がなく、オーストリアから嫁いできた境遇や宮廷の勢力争いの中で孤独と焦燥感に陥り、オペラ座の仮面舞踏会や深夜までバカラなど賭博に興じていた背景もそこにある。
王妃のドレス、1着6,000リーブル(1200万円)でファッションリーダーたる王妃は毎日お召替え、髪型も巨大な盛り髪で草木をあしらったり、船の模型をつけたり、贅沢な生活で濫費を重ねていた。

マリー・アントワネット騎馬の図

競馬はイギリス発祥、王位継承した翌年の1775年、マリーが国王におねだりしてパリ近郊のヴァンセンヌの森で競馬を開催する。革命まで続いてフランス競馬の母と呼ばれる由縁に。貴族同志の競争やロバ百頭のレースもあったり、内容は牧歌的だったが、当時のイギリス競走馬最高クラスが1700ルイ(8500万円)、レースで動いた賭け金は驚きの1億5000万円。夜更かしの宮廷生活でも、レースの朝は飛び起きで出かけたそう。ルイ16世は競馬嫌いだったので、自分で厩舎を持って馬主になり、レースで走らせるというマリーの夢は実現しなかった。

フランス競馬の詳細は「華麗なるフランス競馬 ロンシャン競馬栄光の日」大串久美子著でどうぞ。競馬のせいで革命が起こり、戦争に負け、産業革命が進んだ、の論が展開されているらしい。

転機は、二人の仲と懐妊を心配した母マリア・テレジアがマリーの兄を直々に使わせて夫妻をカウセリング、無事出産して子供ができてからは、ギャンブルはやめたそう。
ただルソーの自然に帰れの影響で、王宮内にプチトリアノン宮殿を造り、本物の家畜を養い、麦わら帽子に簡素な恰好で偽田園生活を送って寛いでのもお金持ちのお遊びの一環に見えてしまう。

後年マリーの言葉として流布した「パンがないならブリオッシュを食べればいいじゃない」の言葉は、ルソーがその昔某大公妃の言葉を引用が元ネタでマリー出でないそう。マリーの濫費が直接国庫危機を直接招いたというよりは、「あのオーストリア女ならこの財政難でも言いかねん」と皆の怨念が背後にあったことで、革命前夜の民衆の仮想敵になってしまった。
なお夫と距離が近づいたのは、革命間近になってからというので皮肉なお話。

3,ホロスコープで観るマリー・アントワネット

❶主要点:生まれながらのアイドル

上昇点 蟹座:大衆性、母性、防御力、皆から愛される要素と容姿

太陽 蠍座10度:「おぼれている男が救出される」密接な人間関係に固着する蠍座だが、
極限的な状況の中で人とのつながりを再構築してゆく意味深な度数。フランス王妃で贅を尽くし、民衆のスケープゴートになり、次の歴史の踏石になった人生を表すのか。金星と共にあって魅力全開

月 天秤座20度:「海岸を楽しむ日曜日の人だかり」社交性に長けた天秤座のもっとも強い度数、大勢の人に囲まれ、娯楽・慰安・解放感を与えてくれる人

➋太陽・金星5室△天王星(ドラゴンテイル)10室△火星1室…水のグランドトライン
きっちりグランドトラインができるのは苦労せずとも世襲の地位が待っているような幸運の生まれ…太陽・金星蠍座の磁力的な魅力&ファッションリーダーとなるような新機軸打ち出す天王星&乗馬も競馬も好きなパワフル火星。後述するが、どれも180度対抗に不調和角の天体等を持つので一筋縄でいかない。     

❸創作・子供・ギャンブルの5室に4天体でオーバーフロー。5室の意味はどれ?
5室の解釈は様々、金満木星、国民の妻王妃としての月、磁力的な魅力を放つ太陽・金星4天体がそろう。ギャンブル軍資金木星は2室財の部屋の海王星と60度調和角、よくある億り人アスペクトで湯水のように金を使っても財の後押しがある。だが木星は1室の火星と90度で射幸心のエネルギーの枷が壊れている。王弟アルトワ伯と2億円の賭けをして負けたとかとんでもない逸話も。
金星は女性の魅力でもあるがお金のシンボル、180度向かいにアダムの愛人のリリスがある。これは悪い友人で宮廷仲良しグループを閉鎖的にし、ギャンブル誘いや詐欺の首飾り事件起こすとか醜聞広げて、貴族内でも味方を失った。

しかし、5室のシンボルは一つのみではない。待望の子供が生まれてからはギャンブルから遠ざかったというので、使い方の修正はできる。他にマリーは子どもの頃からハープが得意で声楽曲を作ったり、姉妹でオペラやバレエを行ったというので、芸術・創作という使い方も充分行えたのである。

❹月蟹座90度土星山羊座180度火星蟹座のTスクエアの暗雲
王妃に例えた天秤座月だが、同じく冷淡実直山羊座土星が本来の座から90度で冷やし、氷の上で威力なく燃える蟹座火星からも90度で痛められ、援軍はない状態。月は妻の座も表し、最高権力の王妃となっても、国民から剣突くらう内実は孤独な実情。8室死の部屋とは余り言いたくないが、そこの土星と1室本来の部屋の火星が、オーストリア出身の国民の妻(王妃)をやり玉にあげて流血革命という図式は導ける。

❺90度にある冥王星

天王星は発明・革命のシンボルでもある。マリー自身も宮廷の旧制度-王族の食事や出産公開、無意味な役職など廃止したり、競馬開催や入浴の習慣を導入したりして新しもの好きの天王星が効いた人だった。ドラゴンテイルは人々との縁を表し、天王星はそれが急激に変化する可能性も見せる。新制度の導入をしたがため、不利益をこうむる人を敵にまわす。原因は回って結果に帰ってくる。
しかもドラゴン軸と天王星絶滅・復活の冥王星が90度に位置している。6室は使用人、国家で言えば民衆の部屋にある冥王星と天頂の改革・天王星を受けて、フランス革命犠牲から次世代への切換になる運命だったとも言える。時期的には、いつが決定打点かは省略。ただし、2024年現在、1789年と同じく冥王星水瓶座、土星魚座が巡っている。

…個人的には、非常に魅力的な女性だった。嫁ぐ相手がルイ16世でなくとも同様な運命だったかも知れないが… マリーの優雅さを表すエピソードに、処刑台に上がる時、よろめいて執行人アンリ・シャルル・サンソンの足を踏んでしまい「お赦しくださいね、ムッシュウ。わざとではありませんのよ」が最期の言葉となった、というのが忘れられない。

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